「ホームページは作ったけど、問い合わせがほとんど来ない」「何を載せればいいかわからない」そんな悩みを抱えている社労士の先生は少なくありません。
実は、交流会や紹介で名刺交換をした経営者の多くは、後日必ずあなたのホームページをチェックしています。そこで「何をしてくれる人なのか」「信頼できそうか」を判断しているのです。
つまり、ホームページは単なるオンライン集客ツールではなく、オフラインで出会った人たちが「依頼するかどうか」を決める重要な判断材料にもなっています。
この記事では、問い合わせにつながるホームページに必須の8つの要素を解説します!
この記事を書いた人
社労士事務所のホームページに必須の8つの要素
問い合わせにつながるホームページには、共通して掲載されている要素があります。ここでは特に重要な7つの必須要素を解説します。
1. 代表者・スタッフの顔写真とプロフィール
社労士は企業の労務管理という重要な業務を任される存在です。経営者は「どんな人に依頼するのか」を最も気にしています。
顔が見えない、人となりがわからない相手には、安心して仕事を任せられません。逆に、顔写真とプロフィールがあるだけで「この先生なら信頼できそう」という第一印象を与えられます。
掲載すべき内容
- 代表者の顔写真(笑顔の写真)
- 氏名
- 保有資格
- 経歴(前職、社労士になったきっかけ)
- 得意分野・専門領域
あるとより良い項目
- 人柄が伝わるエピソード
- 趣味や休日の過ごし方
- 他のスタッフの写真と簡単な紹介
代表:山田太郎
社会保険労務士
経験豊富です。お気軽にご相談ください。
2. 提供サービスの具体的な説明
「社会保険労務士」という資格は知っていても、具体的に何をしてくれるのか理解している経営者は多くありません。
サービス内容が具体的に書かれていないと、「自分の悩みを解決してくれるのか」判断できず、問い合わせに至りません。
掲載すべき内容
- 顧問契約の内容(毎月何をしてくれるのか)
- スポット業務の内容(就業規則作成、助成金申請、給与計算など)
- 各サービスで解決できる悩み・課題
あるとより良い項目
- サービスの流れ(初回相談→契約→業務開始の流れ)
- オンライン対応の可否
社労士にとって当たり前の用語でも、経営者には馴染みがないものが多くあります。「36協定」「就業規則の届出義務」などは、わかりやすい言葉で説明しましょう。
【サービス内容】
・労務管理全般
・各種社会保険手続き
・給与計算
・助成金申請
・その他労務に関するご相談
お気軽にお問い合わせください。
悪い例では、何をしてくれるのか具体的にイメージできません。料金も書かれておらず、問い合わせのハードルが高くなっています。
3. 対応可能な業種・得意分野
経営者は「自分の業種の事情をわかってくれる先生に頼みたい」と考えています。建設業には建設業特有の労務管理があり、飲食業には飲食業特有の課題があります。
「どんな業種でも対応します」という幅広さより、「この業種なら実績があります」という専門性の方が、依頼する側は安心できます。
掲載すべき内容
- 実績のある業種(これまで対応してきた業種)
- 特に力を入れている分野(建設業、医療・福祉、IT業など)
- その業種で解決できる具体的な課題
あるとより良い項目
- 業種別の顧問先数や実績件数
- 業種特有の労務課題への対応事例
- 業界団体や組合との関わり
「全業種対応可能です」と書いてある事務所と、「建設業に特化しています」と書いてある事務所だとした場合、建設会社の社長はおそらく後者を選ぶのではないでしょうか。
専門性を打ち出すことで、その業種の経営者に「ここなら安心」と思ってもらえます。
【対応業種】
全業種対応可能です。
幅広い業種の実績がございますので、安心してご相談ください。
悪い例では、具体性がなく「自分の業種のことをわかってくれそう」という期待を持てません。
4. 料金体系・費用の目安
「料金が高かったらどうしよう」という不安は、問い合わせを妨げる最大の要因です。目安すらわからない状態では、経営者は問い合わせをためらいます。
逆に、料金の目安が明記されていれば「この予算なら検討できる」と判断でき、問い合わせのハードルが大きく下がります。
掲載すべき内容
- 顧問料の目安(従業員数別など)
- スポット業務の料金(就業規則作成、給与計算など)
- 初期費用の有無
あるとより良い項目
- 追加料金が発生するケース
- 料金に含まれるサービスの範囲
- 支払い方法(月払い、年払いなど)
完全に固定料金を出せない場合でも、「従業員10名まで:月額3万円〜」「就業規則作成:15万円〜」といった目安を示すことが重要です。
【料金】
顧問料:要相談
各種業務:要相談
詳しくはお問い合わせください
悪い例では、全く料金のイメージができず、問い合わせする気が失せてしまいます。
5. お客様の声・導入事例
自分で「信頼できます」「実績があります」と言うよりも、実際に依頼した人の声の方が何倍も説得力があります。
特に社労士のような専門家サービスは、依頼前に品質を確かめることができません。だからこそ、既存顧客の評価が重要な判断材料になります。
掲載すべき内容
- 顧客の業種
- 従業員数
- 依頼した理由・きっかけ
- 実際に依頼してよかったポイント
あるとより良い項目
- 顧客の顔写真や会社名(許可が取れた場合)
- 具体的な成果(助成金◯万円獲得、労務トラブル解決など)
- 依頼前と依頼後の変化
抽象的な感想ではなく、具体的なエピソードがある方が信頼性が高まります。「良かったです」よりも「就業規則を整備したことで、労働基準監督署の調査もスムーズに対応できました」の方が説得力があります。
【お客様の声】
・とても親切でした
・対応が早くて助かりました
・また何かあればお願いします
悪い例では、具体性がなく「本当の声なのか?」と疑われてしまいます。
6. お問い合わせフォーム・連絡先
ホームページを見て「ここに相談したい」と思っても、問い合わせ方法がわかりにくければ、そこで離脱してしまいます。
電話が苦手な人、営業時間外に見ている人もいます。複数の問い合わせ手段を用意することで、問い合わせのハードルを下げられます。
掲載すべき内容
- 電話番号
- メールアドレス
- 問い合わせフォーム
- 受付時間
あるとより良い項目
- LINE公式アカウント
- チャットボット
- 初回相談無料の明記
- 問い合わせから返信までの目安時間
入力項目が多いと、途中で面倒になって離脱されます。最低限「お名前」「メールアドレス」「相談内容」だけでも十分です。
【お問い合わせ】
お問い合わせはこちらから
※問い合わせフォームのみで、項目が10個以上ある
悪い例では、電話番号もメールアドレスも書かれておらず、フォームの入力項目が多すぎて途中で諦めてしまいます。
7. 事務所の基本情報・アクセス
事務所の所在地や営業時間などの基本情報は、「実在する事務所なのか」を確認する上で重要です。また、訪問相談を希望する経営者にとって、アクセス情報は必須です。
掲載すべき内容
- 事務所名
- 所在地(住所)
- 地図(Googleマップ埋め込み)
- 営業時間・定休日
- 最寄り駅からのアクセス
あるとより良い項目
- 駐車場の有無
- 事務所の外観・内観写真
- オンライン相談対応可否
- 出張相談の対応エリア
コロナ禍以降、オンライン相談を希望する経営者も増えています。「Zoom対応可」「全国対応可能」などを明記することで、遠方の顧客も獲得できます。
【事務所情報】
東京都千代田区
お問い合わせください
悪い例では、具体的な住所も営業時間もわからず、「本当に事務所があるのか?」と不安になります。
8. よくある質問(FAQ)
ホームページを見て興味を持っても、「こんなこと聞いていいのかな」「問い合わせるほどでもないかも」と躊躇する人は多くいます。
よくある質問を事前に掲載しておくことで、訪問者の疑問や不安を解消でき、問い合わせのハードルを大きく下げられます。また、同じ質問への対応時間も削減できるため、業務効率化にもつながります。
掲載すべき内容
- 契約・料金に関する質問(初回相談は無料か、顧問料以外の費用など)
- サービス範囲に関する質問(スポット依頼の可否、対応業務の範囲)
- 相談方法に関する質問(オンライン対応、営業時間外の対応)
- 対応可能な規模・業種に関する質問
あるとより良い項目
- 契約後の流れ
- 他の社労士からの変更について
- 守秘義務に関すること
- 対応エリアについて
質問は具体的に、回答は簡潔にわかりやすく書きます。「結論から答える」ことで、訪問者が求める情報をすぐに得られます。
【FAQ】
Q. 相談できますか?
A. はい、できます。
Q. 料金はいくらですか?
A. ケースによります。
Q. 対応エリアは?
A. お問い合わせください。
悪い例では、質問も曖昧で回答も具体性がなく、結局何もわからないまま終わってしまいます。これでは訪問者の不安は解消されません。

社労士事務所のホームページにあると差別化につながる+αの要素
ここまで紹介した7つの要素は「必須」ですが、さらに問い合わせ率を高めるために追加したい要素があります。競合との差別化にもつながる+αのコンテンツを紹介します。
ブログ・お役立ち情報
- 専門知識をアピールし、信頼性が高まる
- SEO対策になり、検索で見つけてもらいやすくなる
- 「この先生は勉強熱心だ」という印象を与える
- 更新されているホームページは「営業中」の証明になる
月に1〜2回の更新が理想ですが、難しければ2〜3ヶ月に1回でも構いません。重要なのは「継続すること」です。1年以上更新されていないブログは、逆にマイナスの印象を与えます。
【ブログタイトル例】
・2026年10月から変わる最低賃金、対応はお済みですか?
・建設業の2024年問題:時間外労働の上限規制への対応ポイント
・助成金活用事例:キャリアアップ助成金で正社員化し50万円受給
・就業規則を10年放置している会社が抱えるリスクとは
解決事例・ビフォーアフター
- 依頼前の課題・悩み(ビフォー)
- 提案した解決策
- 実施後の結果(アフター)
- 依頼者の感想
「お客様の声」よりもさらに具体的に、どんな課題をどう解決したのかを示すことで、「自社の悩みも解決してくれそう」と感じてもらえます。
個人情報に配慮しながら、できるだけ具体的に書くことが重要です。「労務トラブルを解決しました」だけでは伝わりません。
【解決事例:残業代未払いトラブルの解決】
【ビフォー】
飲食店を経営するC社様(従業員8名)。従業員から「残業代が支払われていない」と指摘され、労働基準監督署から是正勧告を受けてしまった。過去2年分の未払い残業代を計算すると200万円を超える可能性があり、資金繰りに影響が出そうで困っていた。
【解決策】
・タイムカードの記録から正確な労働時間を算出
・未払い残業代を正確に計算し、従業員との交渉を代行
・分割払いの提案と合意書の作成
・今後の再発防止のため、勤怠管理システムの導入と就業規則の見直し
【アフター】
未払い残業代は180万円で確定。12ヶ月の分割払いで従業員と合意し、資金繰りへの影響を最小限に抑えられた。新しい勤怠管理システムで残業時間の見える化ができ、残業削減にもつながった。労働基準監督署への改善報告も完了し、無事に調査が終了した。
【お客様の声】
「自分では何から手をつけていいかわからず途方に暮れていましたが、山田先生が丁寧に対応してくださり本当に助かりました。今では労務管理に自信が持てるようになりました」
代表者の想い・事務所の理念
- なぜ社労士になったのか
- どんな想いで仕事をしているのか
- 大切にしている価値観
- どんな会社・経営者の役に立ちたいのか
同じようなサービス、同じような料金の事務所が並んでいるとき、最後の決め手になるのは「この人に頼みたい」という感情です。
代表者の想いや理念に共感した経営者は、長期的な関係を築きやすい優良顧客になる傾向があります。
形式的な文章ではなく、自分の言葉で語ることが重要です。「経営者の皆様のお役に立ちたい」という抽象的な表現より、具体的なエピソードがある方が伝わります。
【代表者メッセージ】
私が社労士を目指したきっかけは、前職の製造業で人事を担当していたときの経験です。
ある日、従業員が労災事故に遭いましたが、当時の会社には労務の専門知識を持つ人がおらず、適切な対応ができませんでした。その結果、従業員は十分な補償を受けられず、会社も労働基準監督署から厳しい指導を受けることになりました。
「もっと早く専門家に相談していれば」と後悔したこの経験が、社労士を目指すきっかけになりました。
中小企業には人事部がなく、社長や総務担当者が労務管理を兼務していることがほとんどです。本業に集中したい経営者の皆様が、労務のことで悩んだり不安になったりすることがないよう、身近な相談相手としてサポートしたい。それが私の想いです。
些細なことでも構いません。「こんなこと聞いていいのかな」と思うようなことこそ、お気軽にご相談ください。
社労士事務所の集客にホームページの内容が重要な3つの理由!
ホームページは「あればいい」というものではありません。その内容次第で、問い合わせ率や成約率が大きく変わります。
交流会などのオフラインで出会った人もホームページで判断している
交流会や異業種交流、紹介などで名刺交換をした経営者は、その場では「良い先生だな」と思っていても、すぐに契約を決めることはほとんどありません。
後日、必ずあなたのホームページを検索してチェックしています。そこで以下のような点を確認しているのです。
- どんな人なのか(代表者の顔写真や経歴)
- 何をしてくれるのか(サービス内容)
- 自社の業種に対応できるのか(得意分野)
- 料金はどのくらいか(費用感)
- 他の会社はどう評価しているか(お客様の声)
つまり、名刺交換という入口を作っても、ホームページの内容が不十分だと「もう少し他も見てみよう」と離脱されてしまうのです。
必ず他の事務所と比較される前提で考える
経営者が社労士を探すとき、最初から1つの事務所だけを見て決めることはほとんどありません。必ず複数の事務所を比較検討します。
- Google検索や紹介で3〜5つの事務所をピックアップ
- それぞれのホームページを見比べる
- 情報が充実している2〜3つに絞る
- 実際に問い合わせをする
この過程で、ホームページの内容が不十分だと「比較検討の土俵」にすら上がれません。
実際に経営者がホームページを見比べるとき、以下のような視点で判断しています。
| 比較項目 | A事務所 | B事務所 |
|---|---|---|
| 代表者の顔写真 | 笑顔の写真あり | なし |
| プロフィール | 経歴・得意分野を詳しく記載 | 氏名と資格のみ |
| サービス内容 | 顧問契約・スポット業務を具体的に説明 | 「労務相談承ります」のみ |
| 得意業種 | 建設業・医療福祉業の実績を明記 | 「全業種対応」のみ |
| 料金 | 従業員数別の料金目安を掲載 | 「要相談」のみ |
| お客様の声 | 3件掲載(業種・具体的な内容) | なし |
| よくある質問 | 8項目掲載 | なし |
| 問い合わせ方法 | 電話・メール・フォーム・LINE | 電話番号のみ |
どちらに問い合わせしやすいかは明白です。A事務所は「何をしてくれて、いくらくらいで、どんな実績があるのか」が具体的にイメージできます。一方、B事務所は「問い合わせてみないと何もわからない」という状態です。
忙しい経営者は、わざわざ問い合わせて確認する手間を嫌います。ホームページで判断材料が揃っている事務所から優先的に連絡するのが自然な流れです。
つまり、Web上の比較検討で選ばれなければ、どれだけ実力があっても問い合わせすら来ないのです。ホームページの充実度が、そのまま問い合わせ率の差になります。
ホームページは24時間働く営業マン
あなたが営業活動をしていない夜中や休日でも、ホームページは働き続けています。
- 深夜に「社労士 ◯◯市」で検索した経営者
- 週末に「就業規則 作成」で調べている総務担当者
- 急ぎで「助成金 相談」を探している人事責任者
こうした潜在顧客に、24時間365日、あなたの存在と専門性を伝えてくれるのがホームページです。
だからこそ、「何を載せるか」が極めて重要なのです。
まとめ
社労士事務所のホームページは、ただ作っただけでは問い合わせにつながりません。「何を載せるか」によって、問い合わせ率が大きく変わります。
交流会や紹介で出会った経営者も、必ずあなたのホームページをチェックしています。そこで判断材料が不足していれば、せっかくの出会いも成約につながりません。
これらが揃っていれば、訪問者は「この先生なら安心して任せられそう」と判断でき、問い合わせのハードルが大きく下がります。
ホームページは作って終わりではなく、定期的に更新し改善していくことが重要です。まずは今のホームページに何が足りないのかをチェックし、一つずつ充実させていきましょう。

