「ホームページはあるのに新患の予約が増えない」「どんな情報を載せれば効果的なのかわからない」このような悩みを抱えている歯科医院は少なくありません。
実際、歯が痛くなったり詰め物が取れたりして歯科医院を探す患者さんの多くは、複数の医院のホームページを見比べて「どこに行くか」を決めています。
また、知人から紹介された医院でも、予約する前に必ずホームページで「本当にここで大丈夫か」を確認しています。
つまり、ホームページは新規患者の獲得だけでなく、紹介や口コミで知った患者さんが「予約を決断する」ための重要な判断材料になっています。
この記事では、新患の予約率を高めるために歯科医院のホームページに必ず掲載すべき11の要素を詳しく解説します!
この記事を書いた人
歯科医院のホームページに必須の11の要素
問い合わせにつながるホームページには、共通して掲載されている要素があります。ここでは特に重要な11の必須要素を解説します。
1. 院長・スタッフの顔写真とプロフィール
歯科医院は身体に触れる医療行為を受ける場所です。患者さんは「どんな先生に診てもらうのか」「怖くないか」「優しそうか」を最も気にしています。
顔写真もプロフィールもないホームページでは、どんな先生なのか全くイメージできず、予約をためらってしまいます。
一方で、笑顔の写真と丁寧なプロフィールがあれば、「この先生なら安心して任せられそう」という第一印象を与えられます。
掲載すべき内容
- 院長の顔写真(笑顔の写真が理想)
- 氏名、経歴(出身大学、勤務経験)
- 保有資格・専門分野
- 歯科医師になった理由・診療への想い
あるとより良い項目
- 歯科衛生士・スタッフの写真と紹介
- 趣味や人柄が伝わるエピソード
- 所属学会や研修実績
- 家族構成(親しみやすさを感じてもらう)
院長:山田太郎
歯科医師
経験豊富です。お気軽にご来院ください。
悪い例では、どんな経歴でどんな想いを持った先生なのか全く伝わりません。これでは患者さんは不安を解消できず、他の医院を探してしまいます。
2. 診療時間・予約方法
患者さんがホームページを見る際、真っ先に確認するのが診療時間です。「仕事帰りに通えるか」「土曜日もやっているか」「急患は診てもらえるか」といった情報がないと、予約の検討すらできません。
また、予約方法が分かりにくいと、「電話するのは気が引ける」「営業時間外だから明日電話しよう」と後回しにされ、そのまま忘れられてしまいます。
掲載すべき内容
- 診療時間(曜日ごとに明記)
- 休診日
- 予約方法(電話、Web予約、LINE予約など)
- 急患対応の可否
あるとより良い項目
- 土日診療・夜間診療の有無
- 最終受付時間
- 予約なしでの受診可否
- 予約の取りやすさ(当日予約可能かなど)
- オンライン予約システムの導入
平日は仕事で通えない会社員や、学校がある子どもたちにとって、土日診療や夜間診療は歯科医院選びの重要な条件です。
「平日19時まで」「土曜午後も診療」「日曜も対応」といった情報を明記することで、「ここなら通える」と判断してもらえます。最終受付時間も明確にすることで、「ギリギリでも間に合うか」を患者さんが判断できます。
3. 医院の基本情報・アクセス
歯科治療は1回で終わることは少なく、複数回通院することが前提です。患者さんは「自宅や職場から通いやすいか」「駅から近いか」「駐車場はあるか」を重視します。
アクセス情報が不十分だと、「ちょっと遠いかも」「駐車場がないなら不便」と候補から外されてしまいます。
掲載すべき内容
- 医院名
- 住所
- 地図(Googleマップ埋め込み)
- 最寄り駅からのアクセス
- 駐車場の有無
あるとより良い項目
- 駐車場の台数
- バリアフリー対応(車椅子、ベビーカー)
- 医院の外観・内観写真
- 目印になる建物やランドマーク
- 駅からの所要時間(徒歩◯分)
4. 診療内容の具体的な説明
患者さんは「虫歯治療」「ホワイトニング」「入れ歯」など、それぞれ異なる悩みを抱えています。
診療内容が「一般歯科」「小児歯科」とだけ書かれていても、具体的に何をしてくれるのかイメージできません。
「歯が痛い時に診てくれるのか」「子どもの歯並びは相談できるのか」「インプラントはやっているのか」といった疑問に答える情報が必要です。
掲載すべき内容
- 一般歯科(虫歯治療、歯周病治療など)
- 小児歯科
- 予防歯科(クリーニング、定期検診)
- 審美歯科(ホワイトニング、セラミック)
- 入れ歯・義歯
- インプラント
- 矯正歯科
あるとより良い項目
- 各診療内容の詳しい説明
- どんな悩みに対応できるか
- 治療の流れ
- 使用する材料や技術
5. 得意な治療分野・専門性
すべての歯科医院が同じレベルですべての治療ができるわけではありません。インプラントが得意な医院、小児歯科に力を入れている医院、審美歯科に強い医院など、それぞれ特徴があります。
患者さんは自分の悩みに合った歯科医院を探しています。「この医院は何が得意なのか」が明確だと、その分野で悩んでいる患者さんから選ばれやすくなります。
掲載すべき内容
- 特に力を入れている治療分野
- 院長の専門分野・得意治療
- 症例数や実績
あるとより良い項目
- 専門医・認定医の資格
- 学会発表や論文実績
- 他院からの紹介が多い治療
- 研修・勉強会への参加状況
6. 選ばれる理由・医院の特徴
地域には複数の歯科医院があり、患者さんは比較検討して選びます。「他の医院と何が違うのか」「なぜこの医院を選ぶべきなのか」を明確に示す必要があります。
差別化ポイントがないと、「どこも同じに見える」と判断され、単に近さや価格だけで選ばれてしまいます。
掲載すべき内容
- 他院にはない特徴・強み
- 患者さんに選ばれている理由
- 治療方針・こだわり
あるとより良い項目
- 痛みへの配慮
- 丁寧な説明・カウンセリング
- 担当医制・担当衛生士制
- 短期集中治療の対応
- 完全個室・プライバシー配慮
7. 料金体系・費用の目安
歯科治療の費用、特に自費診療の料金は医院によって大きく異なります。「高額だったらどうしよう」という不安は、予約を妨げる大きな要因です。
料金の目安が示されていれば、「この範囲なら検討できる」と判断でき、予約のハードルが下がります。
掲載すべき内容
- 保険診療と自費診療の違い
- 自費診療の料金表(ホワイトニング、インプラント、セラミックなど)
- 初診料・再診料
あるとより良い項目
- 支払い方法(現金、クレジットカード、デンタルローン)
- 分割払いの可否
- 治療ごとの料金目安
- 追加費用が発生するケース
8. 院内設備・使用機器
最新の設備や機器があることは、「しっかりした治療を受けられる」という安心感につながります。特にCTやマイクロスコープなどの設備は、精密な診断・治療の証明になります。
また、滅菌・感染対策の設備は、コロナ禍以降特に重視されるようになりました。
掲載すべき内容
- 主要な診療機器(CT、マイクロスコープなど)
- 滅菌・感染対策の設備
- 衛生管理の取り組み
あるとより良い項目
- キッズスペースの有無
- バリアフリー対応
- 個室診療室の有無
- 口腔内カメラ・モニター設備
- デジタルレントゲン
9. 患者さんの声・症例
自分で「良い歯科医院です」と言うよりも、実際に治療を受けた患者さんの声の方が何倍も説得力があります。
特に歯科医院は「痛くないか」「先生は優しいか」「説明は丁寧か」といった、行ってみないとわからない不安があります。患者さんの声がそれらの不安を解消してくれます。
掲載すべき内容
- 患者さんの年代・性別
- 治療内容
- 来院のきっかけ
- 治療を受けた感想
あるとより良い項目
- 患者さんの写真(許可が取れた場合)
- 治療前後の写真(症例写真)
- 具体的なエピソード
- 不安だった点と解消された点
10. 予約フォーム・お問い合わせ
ホームページを見て「ここに通いたい」と思っても、予約方法がわかりにくかったり、電話しかできなかったりすると、そこで諦めてしまう患者さんがいます。
電話が苦手な人、営業時間外に見ている人、まずはメールで相談したい人など、様々なニーズに応えることが重要です。
掲載すべき内容
- 電話番号
- Web予約フォーム
- 受付時間
- 初診・再診の区別
あるとより良い項目
- LINE予約
- オンライン予約カレンダー
- 初診の流れの説明
11. よくある質問(FAQ)
ホームページを見て興味を持っても、「こんなこと聞いていいのかな」「保険は使えるのかな」といった疑問から、予約をためらう患者さんは多くいます。
よくある質問を事前に掲載しておくことで、患者さんの不安を先回りして解消でき、予約のハードルを大きく下げられます。
掲載すべき内容
- 初診に関する質問(マイナカード、資格確認書、所要時間、予約の要否)
- 保険診療に関する質問
- 支払い方法に関する質問
- 診療内容に関する質問
あるとより良い項目
- 駐車場・アクセスに関する質問
- 子連れ来院に関する質問
- 急患対応に関する質問
- 治療期間・通院回数に関する質問
歯科医院のホームページにあると差別化につながる+αの要素
ここまで紹介した11の要素は「必須」ですが、さらに新患の予約率を高め、他の歯科医院との差別化を図るために追加したいコンテンツがあります。余裕があれば、以下の要素も検討してみましょう。
ブログ・お役立ち情報
- 専門知識をアピールし、信頼性が高まる
- SEO対策になり、検索で見つけてもらいやすくなる
- 「この先生は勉強熱心だ」という印象を与える
- 更新されているホームページは「営業中」の証明になる
- 予防歯科の啓発により、定期検診患者が増える
月に1〜2記事が理想ですが、難しければ2〜3ヶ月に1回でも構いません。重要なのは「継続すること」です。
1年以上更新されていないブログは、逆に「この歯科医院は大丈夫か?」というマイナスの印象を与えます。
【ブログタイトル例】
・子どもの仕上げ磨き、いつまで必要?正しい方法を解説
・歯周病セルフチェック、こんな症状があったら要注意!
・ホワイトニング、どの方法を選ぶ?オフィス vs ホーム徹底比較
・知覚過敏の原因と対策:冷たいものがしみる方へ
・親知らず、抜くべき?抜かなくてもいい?判断基準を解説 など
ブログは患者様への有益な情報提供を行うことが重要です。
治療のビフォーアフター(症例写真)
- 治療前と治療後の写真
- 治療内容の説明
- 治療期間
- 治療費用
- リスク、副作用
- 患者さんの年代・性別
「患者さんの声」よりもさらに視覚的に、治療の効果を示すことができます。特にホワイトニングや審美歯科、矯正治療などは、実際の仕上がりを見せることで「自分もこうなりたい」という期待を持ってもらえます。
院長の想い・医院の理念
- なぜ歯科医師になったのか
- どんな想いで診療しているのか
- 大切にしている価値観
- どんな歯科医院を目指しているのか
同じような診療内容、同じような設備の歯科医院が並んでいるとき、最後の決め手になるのは「この先生に診てもらいたい」という感情です。
院長の想いや理念に共感した患者さんは、単なる通院先ではなく、長期的に信頼関係を築ける「かかりつけ医」として選んでくれます。
【院長メッセージ】
私が歯科医師を目指したきっかけは、小学生の時の経験です。
虫歯で歯医者に行った時、とても怖くて泣いてしまいました。でも担当してくださった先生が優しく声をかけてくれて、「痛くないよ、大丈夫だよ」と励ましてくれました。治療が終わった後、「よく頑張ったね」と褒めてもらえたことが、今でも心に残っています。
「自分も将来、怖がっている子どもたちを安心させられる歯医者さんになりたい」
その想いが、私を歯科医師の道へと導いてくれました。
歯科医院は「痛くなったら行く場所」ではなく、「痛くならないために通う場所」であるべきだと考えています。当院では予防歯科に力を入れ、患者さんが一本でも多く自分の歯を残せるようサポートしています。
また、お子さんが「歯医者嫌い」にならないよう、無理に治療を進めることはしません。まずは歯科医院に慣れることから始め、お子さんのペースに合わせて治療を進めています。
「地域の皆さんが安心して通える、かかりつけ歯科医院」
それが私の目指す歯科医院です。お口のことで少しでも気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
形式的な文章ではなく、自分の言葉で語ることが重要です。「患者様第一」という抽象的な表現より、具体的なエピソードや経験に基づいた想いの方が伝わります。
治療方針・痛みへの配慮
- 痛みを抑える工夫(表面麻酔、電動麻酔器など)
- できるだけ削らない・抜かない治療方針
- 説明と同意を大切にする姿勢
- 患者さんの要望を尊重する姿勢
「歯医者は痛い」「怖い」というイメージを持っている患者さんは多くいます。痛みへの配慮や治療方針を明確に示すことで、不安を和らげ、予約のハードルを下げられます。
セミナーの開催実績・書籍出版実績
- 過去に開催したセミナーのテーマ
- 開催日時・参加人数
- セミナーの様子がわかる写真
- 出版した書籍の情報(タイトル、出版社、Amazon等のリンク)
- メディア掲載・出演実績
セミナーの開催や書籍の出版実績は、「この先生は専門知識が豊富で、人に教えられるレベルの実力がある」という信頼感を与えます。また、メディアへの露出は知名度向上にもつながり、「テレビで見た先生」「本を書いている先生」という安心感から予約につながることもあります。
これら+αの要素を加えることで、他の歯科医院との差別化が図れ、新患の予約率が大きく向上します。すべてを一度に用意する必要はありません。まずは必須の11要素を揃え、余裕ができたら順次追加していくのがおすすめです。
歯科医院の集客にホームページの内容が重要な2つの理由!
ホームページは単なる医院紹介のツールではありません。掲載する情報の質と量によって、新患の予約数が大きく変わってきます。
必ず他の歯科医院と比較される前提で考える
患者さんが歯科医院を探すとき、最初から1つの医院だけを見て即決することはほとんどありません。地域の複数の歯科医院をリストアップし、ホームページを見比べて比較検討します。
- 検索や紹介で候補を3〜5医院ピックアップ
- 各医院のホームページを開いて比較
- 情報が充実し、安心できそうな2〜3医院に絞る
- 絞った医院にのみ予約の電話やWeb予約をする
このプロセスの2番目、つまり「ホームページでの比較検討」の段階で選ばれなければ、予約の電話すらかかってきません。
実際に患者さんがホームページを見比べるとき、以下のような視点で判断しています。
| 比較項目 | Aクリニック | Bクリニック |
|---|---|---|
| 院長の顔写真 | 笑顔の写真あり | なし |
| 院長プロフィール | 経歴・想いを詳しく記載 | 氏名と資格のみ |
| 診療時間 | 平日20時まで 土曜/日曜17時まで | 平日18時まで 土曜午前のみ |
| 診療内容 | 各治療を具体的に説明 | 「一般歯科」のみ |
| 得意分野 | 予防歯科・小児歯科の実績明記 | 記載なし |
| 医院の特徴 | 痛みへの配慮など5つ明記 | 「丁寧な治療」のみ |
| 料金表 | 自費料金の料金掲載 | 「要相談」のみ |
| 院内設備 | CT・マイクロスコープ等を写真付き紹介 | 掲載なし |
| 患者さんの声・症例 | 掲載あり | 掲載なし |
| 予約方法 | 電話・メール・フォーム・LINE | 電話番号のみ |
| FAQ | 10項目に回答 | なし |
A歯科医院を見れば、「どんな先生で、いつ診てもらえて、何が得意で、いくらかかるのか」が具体的にイメージできます。一方B歯科医院は、「予約してみないと何もわからない」状態です。
患者さんの立場で考えれば、情報が充実しているA歯科医院に予約するのは当然です。電話をかけるという行動には勇気が必要です。
情報が不足している医院にわざわざ電話して確認する手間をかけるより、最初から情報が揃っている医院を選びます。
つまり、ホームページでの情報提供が不十分だと、どれだけ治療技術が高くても選考対象から外されるのです。技術力ではなく、情報の充実度で勝負が決まってしまいます。
ホームページは24時間働く営業マン
歯科医院が診療しているのは、平日の日中と土曜の午前中だけというケースが多いです。しかしホームページは、夜中も、日曜日も、祝日も、休むことなく患者さんに情報を提供し続けます。
- 夜中に急に歯が痛くなって「歯医者 急患」で検索する人
- 日曜日に子どもの歯をチェックして「小児歯科 おすすめ」で調べる親
- 土曜の夜に「ホワイトニング 料金」で比較検討する人
- 仕事が終わった夜10時に「歯科 夜間診療」で探す会社員
このような潜在患者さんに対して、院長が何をしていようと、24時間365日、医院の魅力と信頼性を伝え続けてくれるのがホームページです。
実際、Web予約フォームからの予約の多くは、診療時間外に送信されています。夜中にホームページを見て、その場でWeb予約を完了し、翌朝の診療開始時には予約枠が埋まっているケースも珍しくありません。
ホームページの内容が充実していれば、院長が家族と食事をしている時間も、休日にゴルフを楽しんでいる間も、新患の予約が入り続けます。
まとめ
歯科医院のホームページは、ただ作っただけでは新患の予約にはつながりません。「何を載せるか」によって、予約率が大きく変わります。
歯が痛くなって歯科医院を探している患者さん、知人から紹介された医院を調べている患者さん、どちらも必ずホームページをチェックしています。そこで判断材料が不足していれば、せっかくの機会を逃してしまいます。
まずは必須の11の要素を揃えることから始めましょう。
これらが揃っていれば、患者さんは「この歯科医院なら安心して通えそう」と判断でき、予約のハードルが大きく下がります。
ホームページは作って終わりではなく、定期的に更新し改善していくことが重要です。まずは今のホームページに何が足りないのかをチェックし、一つずつ充実させていきましょう。
ホームページでの比較検討に勝ち抜き、選ばれる歯科医院になるために、今日からホームページの見直しを始めてみてください。

