今回は、全国の18歳から60歳までの男女を対象にしたパーソナルジムの利用に関するアンケート調査を行いました。
調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年12月1日~12月24日
調査対象:全国の18歳~60歳までの男女
サンプル数:273人
アンケート内容
- ダイエット119人・運動不足94人で全体の7割超、多様化するパーソナルジム利用目的の実態
- 料金システム244人・アクセス178人が上位に、トレーナーの質147人で実用重視の選択基準
- 無理のないペース希望が183人で67%、持続可能な健康づくりへの意識が主流に
- リバウンド対策での継続希望が185人で68%、長期的な健康管理視点が大多数
- 週1-2回利用で234人・85%を占める、仕事と両立を意識した現実的な通院ニーズ
- 夕方132人・午前108人・夜間100人で上位独占、仕事前後の時間帯に需要集中
- 1回料金1万円未満が169人で61%、3万円未満で263人・95%を占める予算感
- 月額定額制が169人で62%、都度払い・回数券合わせて94人の利用形態ニーズ
- 途中解約81人・契約期間63人が上位、柔軟な契約条件重視が明確な傾向に
- 具体的な献立提案85人・栄養知識66人が上位、実践的な食事指導へのニーズ顕著
- アプリ119人・定期面談94人で71%、デジタルと対面を組み合わせた指導体制に期待
- 任意報告79人・1日1回64人で52%、負担少ない食事記録方式への要望強く
- 性別不問156人で57%、女性トレーナー78人・男性39人という特徴的な選好傾向
- 年齢不問198人で73%、同年代48人を大きく引き離す実力本位の評価志向
- 経験実績重視203人で74%、資格不問45人と合わせて90%超が実践重視
- 必要最小限の声掛け126人で46%、状況対応57人など個別ニーズへの柔軟性も要望
- 優しい指導153人・メリハリ115人で98%、支持的な指導環境への期待が圧倒的
パーソナルジムの利用に関するアンケート
Q1:パーソナルジムに通う理由の中で最も期待するものは何ですか?
内容 | 回答数 |
---|---|
ダイエット・体重管理 | 119人 |
運動不足の解消 | 94人 |
筋力アップ | 50人 |
全く重くない | 31人 |
パーソナルジムの利用目的について調査したところ、「ダイエット・体重管理」が119人と最も多く、全体の約40%を占める結果となりました。次いで「運動不足の解消」が94人と続き、この2つの目的で7割以上を占めています。
近年の健康意識の高まりや、在宅ワークの増加による運動機会の減少が背景にあると考えられます。一方で、「筋力アップ」を目的とする利用者も50人おり、単なる減量だけでなく、理想的な体づくりを目指す方々のニーズも確認できました。パーソナルジムが、多様な健康目標の実現を支援する場として機能していることが示唆されています。
Q2:パーソナルジムを選ぶ上での優先順位を教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
料金システム | 244人 |
アクセスの良さ | 178人 |
トレーナーの質 | 147人 |
施設・設備の充実度 | 106人 |
評判・口コミ | 78人 |
運営会社の信頼性 | 37人 |
食事指導・管理の有無 | 16人 |
パーソナルジム選択の基準において、「料金システム」が244人と圧倒的な支持を集め、利用者の経済的な判断が最優先されている実態が明らかになりました。
次いで「アクセスの良さ」が178人、「トレーナーの質」が147人と続き、この上位3項目で全体の7割以上を占めています。利用者は、費用対効果を重視しながらも、通いやすさと指導の質という実用的な価値を重視する傾向が顕著です。
一方で、「食事指導・管理の有無」は16人と最も低く、多くの利用者がトレーニングに主眼を置いていることが分かります。
パーソナルジムの利用を検討するユーザーにとっては価格設定と立地が重要視されるようです。
Q3:どのくらいのペースで身体の変化を期待しますか?
内容 | 回答数 |
---|---|
自分にとって無理のないペースで着実に結果を出したい | 183人 |
出来るだけ少ない利用回数で早く結果を出したい | 50人 |
長期的に継続をして体型を維持していきたい | 40人 |
身体の変化に対する期待値について、「自分にとって無理のないペースで着実に結果を出したい」という回答が183人と、全体の約67%を占める結果となりました。
この結果は、多くの利用者が持続可能な健康づくりを重視していることを示しています。
一方で、「出来るだけ少ない利用回数で早く結果を出したい」という回答は50人、「長期的に継続をして体型を維持していきたい」は40人と続きました。
短期的な効果を求める層と長期的な健康管理を目指す層がいる中、大多数の利用者が無理のない着実なアプローチを望んでいることが明らかとなり、パーソナライズされた指導の重要性が浮き彫りになっています。
Q4:パーソナルジムを継続する基準について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
結果が出たとしても リバウンド対策にしばらく継続したい | 185人 |
自分の求める結果が出ればすぐに退会する予定 | 52人 |
はじめから期間・利用回数を決めている | 36人 |
パーソナルジムの継続基準について、「結果が出たとしても リバウンド対策にしばらく継続したい」という回答が185人と、全体の約68%を占める結果となりました。
この数字は、多くの利用者が単なる一時的な成果だけでなく、その後の維持管理の重要性を強く認識していることを示しています。「自分の求める結果が出ればすぐに退会する予定」は52人、「はじめから期間・利用回数を決めている」は36人と続き、明確な目標達成を重視する層も一定数存在することが分かりました。
この結果から、パーソナルジムには初期の目標達成支援だけでなく、その後のフォローアップ体制の充実が求められていることが示唆されています。
Q5: パーソナルジムに通う希望頻度について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
週2回 | 119人 |
週1回 | 115人 |
週3回 | 32人 |
週4回 | 6人 |
週5回以上 | 1人 |
パーソナルジムへの希望通院頻度について、「週2回」が119人、「週1回」が115人と、この2つで全体の約85%を占める結果となりました。
この傾向は、仕事や日常生活とのバランスを重視しながら、継続的なトレーニングを望む利用者像を浮き彫りにしています。一方で、「週3回」以上の高頻度での利用を希望する層は合計39人と比較的少数であり、多くの利用者が無理のない範囲でのトレーニング計画を望んでいることが分かります。
この結果は、パーソナルジムの利用を検討しているユーザーが週1〜2回の利用を基準とした効果的なトレーニングメニューの提供を期待していることが示唆されています。
Q6: パーソナルジムに通う際に希望する時間帯を教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
夕方(17時以降) | 132人 |
午前中 | 108人 |
夜(19時以降) | 100人 |
早朝(通勤前など) | 30人 |
お昼休み中 | 25人 |
夜(21時以降) | 25人 |
パーソナルジムの希望利用時間帯について、「夕方(17時以降)」が132人と最も多く、次いで「午前中」が108人、「夜(19時以降)」が100人という結果となりました。
この上位3つの時間帯で全体の約82%を占めており、仕事後と午前中の需要が特に高いことが明らかになっています。一方で、「早朝」「お昼休み中」「夜(21時以降)」はそれぞれ30人前後と比較的少数でした。
この結果は、多くの利用者が仕事終わりや休暇中の時間を活用してトレーニングを行いたいと考えている一方で、営業時間の拡大による早朝や深夜のニーズも一定数存在することを示唆しています。
パーソナルジムの料金や支払い方法について
Q7: パーソナルジムにかけられる1回あたりの料金はどれぐらいですか?
内容 | 回答数 |
---|---|
1万円未満 | 169人 |
1~2万円 | 48人 |
2~3万円 | 46人 |
3~4万円 | 10人 |
4~5万円 | 1人 |
5~6万円 | 2人 |
7~8万円 | 1人 |
パーソナルジムにかけられる1回あたりの料金について、「1万円未満」を希望する回答が169人と圧倒的多数を占め、全体の約61%という結果となりました。
続いて「1〜2万円」が48人、「2〜3万円」が46人と、3万円未満の価格帯で全体の約95%を占めています。一方で、3万円以上の価格帯を許容する層は合計14人と少数にとどまり、多くの利用者が費用対効果を重視し、比較的抑えめの料金設定を望んでいることが明らかになりました。
Q8:料金の支払い方法で最も希望する方法は何ですか?
内容 | 回答数 |
---|---|
月額定額制 | 169人 |
都度払い | 48人 |
回数券での利用 | 46人 |
その他 | 10人 |
パーソナルジムの料金支払い方法について、「月額定額制」を希望する回答が169人と最も多く、全体の約62%を占める結果となりました。
この結果は、利用者が予算管理のしやすさと定期的な利用による継続的なトレーニング体制を重視していることを示しています。
次いで「都度払い」が48人、「回数券での利用」が46人とほぼ同数で続き、柔軟な利用形態を望む層も一定数存在することが分かりました。「その他」は10人と少数でした。
この結果から、月額定額制を基本としながらも、利用者のライフスタイルや目的に応じた多様な支払いオプションが求められていることが示唆されています。
Q9:契約時に最も重視する内容を教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
途中解約の可否 | 81人 |
契約期間の縛り | 63人 |
入会金の有無 | 46人 |
解約時の違約金 | 34人 |
支払方法の柔軟性 | 29人 |
返金保証制度の有無 | 20人 |
パーソナルジム契約時の重視項目について、「途中解約の可否」が81人と最も多く、次いで「契約期間の縛り」が63人という結果となりました。
この上位2項目で全体の約52%を占めており、利用者が契約の柔軟性と自由度を特に重視していることが明らかになっています。「入会金の有無」は46人、「解約時の違約金」は34人と続き、初期費用や解約時のコストに関する関心も高いことが分かります。
一方で「返金保証制度の有無」は20人と最も低い結果となりました。
この結果から利用者が負担感なく契約できる柔軟な契約体系が求められていることが分かります。
食事指導に関するアンケート
Q10: 食事指導で特に指導してほしい内容について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
具体的な献立の提案 | 85人 |
栄養素の知識習得 | 66人 |
食事記録アプリの使用 | 56人 |
間食・おやつの選び方 | 32人 |
外食メニューの選び方指導 | 24人 |
自炊指導の必要性 | 10人 |
食事指導に関する希望内容について、「具体的な献立の提案」を望む回答が85人と最も多く、次いで「栄養素の知識習得」が66人、「食事記録アプリの使用」が56人という結果となりました。
この上位3項目で全体の約75%を占めており、利用者が実践的かつ継続可能な食事管理方法を求めていることが明らかになっています。「間食・おやつの選び方」と「外食メニューの選び方指導」がそれぞれ32人、24人と続き、日常生活に即した具体的なアドバイスへのニーズも確認できました。
一方で「自炊指導の必要性」は10人と最も少数でした。この結果から、パーソナルジムの食事指導では、理論と実践を組み合わせた、すぐに実行できる具体的なアドバイスの提供が重要であることが示唆されています。
Q11: 食事指導の希望する方法について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
アプリでの管理 | 119人 |
定期的な面談 | 94人 |
LINEでの24時間質問対応 | 50人 |
メール相談 | 31人 |
食事指導の希望する方法について、「アプリでの管理」が119人と最も多く、全体の約40%を占める結果となりました。
次いで「定期的な面談」が94人と続き、この2つの方法で全体の約71%を占めています。この結果は、デジタルツールを活用した手軽な管理と、対面での専門的なアドバイスの両方のニーズが高いことを示しています。
「LINEでの24時間質問対応」は50人、「メール相談」は31人と続き、時間や場所に縛られない柔軟なサポート体制へのニーズも一定数存在することが分かりました。
Q12: 食事指導のやり取りの希望について教えてください。
内容 | 回答数 |
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任意での報告が良い | 79人 |
1日1回程度なら記録できる | 64人 |
写真での記録なら可能 | 54人 |
面倒なので食事指導は不要 | 41人 |
毎食記録をつけられる | 35人 |
食事指導のコミュニケーション方法について、「任意での報告が良い」が79人と最も多く、全体の約29%を占める結果となりました。
次いで「1日1回程度なら記録できる」が64人、「写真での記録なら可能」が54人と続き、この上位3項目で全体の約72%を占めています。この結果は、多くの利用者が食事管理の必要性を理解しつつも、負担のない範囲での記録・報告を望んでいることを示しています。
一方で「面倒なので食事指導は不要」という回答も41人存在し、食事指導自体を望まない層も一定数いることが分かりました。
「毎食記録をつけられる」は35人と最も少なく、厳密な食事管理を望む層は比較的少数であることが明らかになりました。この結果から、パーソナルジムでの食事指導は、柔軟性のある報告体制と、個々の意欲に応じたカスタマイズ可能なプログラム設計が重要であることが示唆されています。
トレーナーさんに求めるもの
Q13: 指導をしてもらいたいトレーナーさんの性別について教えてください。
内容 | 回答数 |
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どちらでも良い | 156人 |
女性が良い | 78人 |
男性が良い | 39人 |
トレーナーの性別に関する希望について、「どちらでも良い」という回答が156人と最も多く、全体の約57%を占める結果となりました。
この結果は、多くの利用者がトレーナーの性別よりも、指導力や専門性を重視していることを示唆しています。
一方で、「女性が良い」という回答が78人(約29%)、「男性が良い」が39人(約14%)と続き、女性トレーナーへの需要が男性の2倍程度あることが明らかになりました。
※回答者の性別(女性=120人、男性153人)
Q14:指導をしてもらいたいトレーナーさんの年齢について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
年齢は気にしない | 198人 |
自分自身と同じぐらいの年齢 | 48人 |
自分自身より若い年齢 | 27人 |
トレーナーの年齢に関する希望について、「年齢は気にしない」という回答が198人と圧倒的多数を占め、全体の約73%という結果となりました。
この結果は、多くの利用者がトレーナーの年齢よりも、その専門知識や指導力を重視していることを明確に示しています。
「自分自身と同じぐらいの年齢」を希望する回答は48人(約18%)、「自分自身より若い年齢」を希望する回答は27人(約10%)と続きました。
Q15:トレーナーさんに求める経験・資格等について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
資格よりも指導経験・実績がある方が良い | 203人 |
資格の有無は気にしな | 45人 |
高度な資格がある方が良い | 25人 |
トレーナーの経験・資格に関する希望について、「資格よりも指導経験・実績がある方が良い」という回答が203人と圧倒的多数を占め、全体の約74%という結果となりました。
この結果は、利用者が形式的な資格よりも、実践的な指導力と実績を重視していることを明確に示しています。「資格の有無は気にしない」が45人(約16%)、「高度な資格がある方が良い」が25人(約9%)と続き、資格取得よりも実務経験を重視する傾向が顕著に表れています。
Q16:希望するコミュニケーションのあり方について教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
必要最小限の声がけで良い | 126人 |
その時の気分を察して対応してほしい | 57人 |
出来るだけ多く話しかけてほしい | 46人 |
運動中は集中したい | 44人 |
トレーナーとのコミュニケーションについて、「必要最小限の声がけで良い」という回答が126人と最も多く、全体の約46%を占める結果となりました。
この結果は、多くの利用者が効率的で的確な指導を望んでいることを示しています。次いで「その時の気分を察して対応してほしい」が57人(約21%)、「出来るだけ多く話しかけてほしい」が46人(約17%)、「運動中は集中したい」が44人(約16%)と続き、コミュニケーションに対する好みが比較的分散していることが分かりました。
この結果は、パーソナルジムのトレーナーには、個々の利用者の性格や気分を適切に読み取り、柔軟なコミュニケーションを求る利用者がほとんどであることを示唆しています。
Q17:希望する指導スタイルについて教えてください。
内容 | 回答数 |
---|---|
優しく励ましながら指導してほしい | 153人 |
メリハリをつけて指導してほしい | 115人 |
厳しく指導してほしい | 5人 |
トレーナーの指導スタイルについて、「優しく励ましながら指導してほしい」という回答が153人と最も多く、全体の約56%を占める結果となりました。次いで「メリハリをつけて指導してほしい」が115人(約42%)と続き、この2つの指導スタイルで全体の約98%を占めています。
一方で「厳しく指導してほしい」は5人(約2%)と極めて少数でした。
この結果は、多くの利用者がポジティブな励ましとメリハリのある指導を望んでおり、過度に厳しい指導スタイルは好まれないことを明確に示しています。
モチベーションを高める温かい指導と、適度な緊張感を持たせるバランスの取れたアプローチが利用者の多くが求める傾向のようです。
アンケート結果のまとめ
パーソナルジムに対する利用者ニーズの調査結果から、以下のような明確な傾向が浮かび上がりました。
利用目的は「ダイエット・体重管理」と「運動不足の解消」で7割を超え、週1-2回の利用で8割以上を占めています。料金面では月額1万円未満の価格帯に6割が集中し、月額定額制を支持する意見が多数です。
指導面では、経験・実績重視が74%を占め、優しく励ましながらもメリハリのある指導を望む声が98%に達しています。また、食事指導ではアプリと定期面談を組み合わせた管理方法への期待が高く、継続的なサポート体制を重視する傾向が顕著です。全体として、無理のない継続と実践的な指導を重視する利用者像が浮き彫りとなりました。