自分の体重で負荷をかける「自重トレーニング」は、初心者でも気軽に始められるおすすめのトレーニングです。
でも、正しい知識がなければ効果が出にくいのがデメリット。そこでこの記事では、自重トレーニングについて詳しくご紹介します!
- 自重トレーニングとは何か知りたい
- 自重トレーニングのメリットとデメリットを知りたい
- おすすめのメニューをやってみたい
- トレーニング効果が感じられなくて悩んでいる
このような方向けにわかりやすく解説をしています。
ぜひご覧ください!
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自重トレーニングとは何か?
自分の体重で負荷をかけながら行う筋トレのこと!
自重トレーニングとは、自分の体重を利用して負荷をかけながら行う筋トレです。筋トレは主に3つの種類に分かれ、そのうちの一つが「自重トレーニング」になります。
筋トレの主な種類は3つ!
自重トレーニング
器具やマシンを使わず、自分の体重だけを負荷として利用する。
フリートレーニング
ダンベルやバーベルなどを使う。自重トレーニングよりも負荷が高い。
マシントレーニング
専用のマシンを使う。かなり高い負荷をかけることが可能で、特定の筋肉に働きかける。
筋トレは「自重・フリー・マシン」の順に負荷が上がっていき、強度が高いほどコツや知識も必要になります。自重トレーニングは最も負荷が軽く、基本的に体一つあればできるため、初心者にぴったりのトレーニングだと言えるのです。
自重トレーニングのメリット
自重トレーニングには手軽さならではのメリットがあります。その具体的な利点について見ていきましょう。
器具が不要でいつでもできる
自重トレーニングの最大の特徴は、自分の体重で筋肉に負荷をかけるという点です。懸垂などのように鉄棒を使うメニューもありますが、ほとんどは器具やマシンが不要で、場所さえあればいつでもトレーニングできます。
例えば、家事や仕事の合い間のリフレッシュに、あるいは夜間や雨の日に外で運動する代わりになど、思い立った時にすぐできるのが自重トレーニングの良さです。
負荷を調節できる
自重トレーニングは自分の体の重みを負荷として利用するため、強度を簡単に調節しやすいのも大きなメリットです。例えば、自重トレーニングの代表的なメニューの一つであるスクワットは、ひざの曲げ方を浅くすると負荷が軽く、深くすると負荷が高くなります。
ウェイトやマシンも負荷を調節することはできますが、いちいち別のウェイトに持ち替えたり、マシンの設定を変えたりしなくてはなりません。その点、自重トレーニングは自分の感覚で微妙な調節ができるので、筋力が弱い初心者でも最適な強度でトレーニングできるのです。
基礎代謝が上がる
自重トレーニングによって適度に筋力がつくと、基礎代謝が上がってエネルギーを消費しやすくなります。
基礎代謝とは?
安静時に消費されるエネルギー量のこと。筋肉が多いほど、何もしなくても消費しやすくなる。
基礎代謝が上がるとエネルギーの消費量が増え、自然に痩せやすい体に変化します。自重トレーニングはダイエットにも役立つトレーニング方法なのです。
日常の動きが楽になる
自重トレーニングはメニューの種類が豊富で、様々な筋肉を鍛えることができます。全身をバランスよく鍛えると体の可動域が広がり、日常の動きもスムーズになります。
仕事や家事が楽になる・疲れにくくなる・スポーツのパフォーマンスが上がるなど、得られるメリットはいろいろあります。
ケガの危険が少ない
ウェイトやマシンは負荷を上げやすい分、無理をするとすぐに筋肉や関節を痛めてしまいます。実際、トレーニング中に起こるケガの多くは、高強度のトレーニングを過剰に行った結果によるものです。
一方、自重トレーニングは筋トレの中では負荷が軽く、体への負担が少ないのが特徴です。ケガのリスクも低いため、長くコツコツ続けるのに適しています。
自重トレーニングのデメリット
自重トレーニングは誰でもすぐに始められるハードルの低さが魅力ですが、上記のようなデメリットもあります。注意点やポイントなども含め、詳しく解説しましょう。
自己流になりやすい
器具やマシンを必要としない自重トレーニングは、自宅でのセルフトレーニングに最適です。しかし、その手軽さゆえに、間違ったフォームが身につきやすいことがデメリットです。フォームが間違っていると効果が表れないのはもちろん、ケガのリスクも高めてしまいます。
また、トレーニングメニューの組み合わせ方も重要です。筋トレはメニューによって効く筋肉も異なります。そのため、メニューが偏ると全身をバランスよく鍛えられなくなるのです。
ジムでレッスンを受けるのがおすすめ!
トレーニング初心者には、まずジムで基本を教わることをおすすめします。正しいフォームや自分に合うメニューが分かれば、トレーニング効果も最大限に引き出せます。
負荷を上げにくい
自重トレーニングは体重以上の負荷をかけることができないため、トレーニングの強度を高めるにはセット数を増やすしかありません。しかし、ある程度筋力がつくと物足りなく感じてしまうのが難点です。
もっと強度の高いトレーニングをしたくなったら、ウェイトを使うフリートレーニングやジムでのマシントレーニングも取り入れてみましょう。自重トレーニングと並行すれば、より効率的に筋肉を鍛えられます。
飽きやすい
自重トレーニングはメニューがシンプルなので、その分飽きやすいのがデメリットです。特にセルフトレーニングの場合は、モチベーションを維持できずに途中でやめてしまうケースが多く見られます。
バリエーションを増やそう!
トレーニングのメニューはバリエーションが多い方が飽きずに続けられます。自重トレーニングのメニューは非常に種類が多いので、いろいろなメニューを試してみましょう!
自重トレーニングのおすすめメニュー4選!
自重トレーニングにはたくさんのメニューがありますが、初心者はまず基本のメニューを正しく身につけることが大切です。ポイントを意識しながら、一つ一つこなしていきましょう!
スクワット
- 足を肩幅くらいに開き、つま先を少し外側へ向ける。
- お尻を後ろへ突き出すようにしながら、ゆっくり腰を落とす。
- 太ももが床と並行になったら、ゆっくりと元に戻す。
スクワットは自重トレーニングの代表的なメニューの一つです。太もも・お尻・腹筋・背筋など、たくさんの筋肉を鍛える効果があります。
ポイントはひざとつま先の向きを揃えること。ひざが内側に入ると関節を痛めやすいので注意しましょう。
ワイドスクワットにもチャレンジ!
慣れてきたら、足を大きく開いて腰を落とす「ワイドスクワット」にもチャレンジしてみましょう。鍛えにくい内ももまでしっかり引き締まり、美脚効果がアップします。
腕立て伏せ
- 床に両手とつま先をつく。両手は肩幅よりやや広げ、両脇あたりに置く。
- ひじを曲げて、顔が床につくすれすれまで体を下ろす。
- ひじを伸ばして体を持ち上げる。
- 2と3を繰り返す。
腕立て伏せは胸・肩・腕などの筋肉を鍛えるメニューです。ポイントは腰が反らないようにすることと、両手を置く場所が肩より下になるようにすること。筋肉に力が入りやすくなり、ケガの予防にもなります。
きつい時は負荷を下げよう!
通常の腕立て伏せがきつい時は、ひざをついてやってみましょう。つま先で下半身を支えるよりも負荷が軽くなり、初心者でもやりやすくなります。
プランク
- うつぶせになり、胸の両側あたりにひじを置く。
- ひじが90度になるようにして、軽くこぶしを握る。
- つま先を床につけ、頭からかかとまで一直線になるようにキープする。
プランクは腕立て伏せの体勢とよく似ていますが、鍛えるのは体の深部にあるインナーマッスルです。インナーマッスルを鍛えると、姿勢の改善などに効果があります。
ポイントは腰が反ったり、頭が下がったりしないようにすること。全身を真っ直ぐキープして行いましょう。
初心者はひざをついてもOK!
体勢をキープするのが難しい場合は、ひざをついて負荷を下げるのもおすすめです。ひじとひざの距離が近いほど負荷が軽くなるので、調整しながら体を慣らしましょう。
クランチ
- 仰向けに寝て両足を持ち上げ、ひざを90度に曲げる。
- 頭の後ろで手を組み、おへそを覗き込むようにして肩甲骨のあたりまで上体を起こす。
- 上体を床に下ろす。
- 2と3を繰り返す。
クランチは腹筋を集中的に鍛えるトレーニングです。上体を完全に起こす「シットアップ」というメニューよりも腰に負担がかからず、初心者におすすめです。
ポイントは勢いをつけずにゆっくり行うこと。反動で起き上がるのではなく、腹筋を使って上体を起こすことを意識しましょう。
動きをアレンジしてみよう!
動きがシンプルなクランチは、いろいろなアレンジで負荷を上げることができます。おすすめは右ひじと左ひざ、左ひじと右ひざを交互に近づける「バイシクルクランチ」。お腹のひねりを加えることで、インナーマッスルも鍛えられます。
自重トレーニングは毎日やってもいいの?
週2~4日がおすすめ。筋肉を休ませながら、バランスよく鍛えよう!
筋トレをすると筋繊維が一時的に破壊され、回復するまでに一定の時間が必要になります。そのため、自重トレーニングを毎日行う必要はありません、
トレーニングによって傷ついた筋肉は、回復する過程でより強く大きく成長します。これを「超回復」と言います。
超回復とは?
運動で破壊された筋繊維が、回復しながら強度を増すこと。アウターマッスルは48~72時間、インナーマッスルは24時間くらいで回復する。
アウターマッスルは回復に2~3日かかりますが、インナーマッスルは持久力が高いので1日くらいで回復します。自重トレーニングを週2~4日行うには、アウターマッスルとインナーマッスルの回復時間を考慮してメニューを考えることがポイントになります。
【一週間のメニュー例】自重トレーニングで全身を鍛える!
曜日 | メニュー(効く部位) |
---|---|
月曜日 | スクワット(太もも・お尻など) プランク(体幹のインナーマッスルなど) |
火曜日 | 休み |
水曜日 | 腕立て伏せ(胸・肩・腕など) クランチ(腹筋) |
木曜日 | 休み |
金曜日 | スクワット(太もも・お尻など) プランク(体幹のインナーマッスルなど) |
土曜日 | 休み |
日曜日 | 腕立て伏せ(胸・肩・腕など) クランチ(腹筋) |
上記のメニューは、週4日のペースで「下半身・インナーマッスル・上半身・お腹まわり」をバランスよく鍛えられるように構成されています。
スクワットと腕立て伏せは主にアウターマッスルを鍛えるので、筋肉の回復期間として3日間の休息を設けます。一方、プランクとクランチはどちらも腹筋を鍛えるメニューですが、筋肉の回復が早いインナーマッスルに効くトレーニングなので、1日おきに行います。
バランスに気をつければOK!
メニューの構成はあまり難しく考える必要はありません。大事なのは「特定の筋肉に負担が集中しないようにすること」。例えば、上半身と下半身のメニューに分けて、数日おきにトレーニングするといった大まかなやり方でも大丈夫です。
自重トレーニングで筋肥大できる?
初心者は肥大しやすいが、ウェイトトレーニングほどの効果はない。
自重トレーニングも回数をこなせば筋肉は肥大しますが、体重以上の負荷はかからないため、ウェイトトレーニングほど効率は良くありません。
また、すでにある程度筋肉がついている場合、自重トレーニングだけでさらに筋肥大させることは難しいと言えます。自重トレーニングで効果的に筋肥大するのは、元々筋肉がないトレーニング初心者に限られます。
筋肥大を目的とするなら、ダンベルやバーベルを使うウェイトトレーニングや、ジムでマシントレーニングを行う方がおすすめです。もちろん自重トレーニングにも効果はあるので、補助的なトレーニングとして続けるとよいでしょう。
自重トレーニングは効果ない?その原因と対策
自重トレーニングを続けているのに効果が感じられない時は、上記のようなことが原因になっているかもしれません。詳しい理由とその解決策について見ていきましょう。
正しいフォームでできていない
姿勢や動きのポイントを再確認しよう!
自重トレーニングは正しいフォームで行わないと効果が表れません。また、間違ったフォームはケガの恐れがあるので注意が必要です。まずは、一つ一つの動きを再確認してポイントをおさらいしましょう。鍛える筋肉を意識しながら行うのも重要です。
トレーニングの頻度が少ない
週1回以下では筋肉が成長しづらい。回数をもっと増やそう!
週1回のトレーニングでも、筋肉はゆっくりと成長します。しかし、頻度がそれ以下になると、せっかくついた筋肉が落ちてしまう可能性があります。
筋肉を順調に成長させるには、少なくとも週2回くらいトレーニングするのが理想的です。1日5分でもいいので、回数を増やしてコツコツ続けてみましょう。
負荷が足りなくなっている
筋力がついた証拠!他の筋トレもやってみよう!
自重トレーニングを続けて筋力がついてくると、いつものメニューではそれ以上の筋肥大を期待できなくなってきます。トレーニングに物足りなさを感じるようになったら、ウェイトトレーニングやマシントレーニングを取り入れてみましょう。
ウェイトトレーニングやマシントレーニングの良い点は、負荷を上げやすいところです。ダンベルやバーベルを重い物に替えたり、マシンの負荷を上げたりして、トレーニングの強度をアップしていきましょう。
食事の栄養バランスが悪い
たんぱく質不足は要注意。いろいろな食材をバランスよく食べよう!
せっかくトレーニングしていても、食事のバランスが悪いと筋肉は成長できません。特にたんぱく質は筋肉の源になる大切な栄養素です。肉・魚・大豆製品・卵などをしっかり食べて、筋肉量を増やしましょう。
たんぱく質が豊富なおすすめ食材は?
サラダチキン・ゆで卵・魚の缶詰・納豆・チーズなど。コンビニでも買える身近な食材なので、たくさん食べましょう!
まとめ
場所さえあればすぐに始められる自重トレーニングは、初心者にぴったりの筋トレです。負荷の調節もしやすいので、まずは軽めのトレーニングから始めてみましょう。継続するうちに筋力がついていくのを実感できるはずですよ!